みなさま、こんにちは。イギリスからリリーです。
先週から、「桜を見る会」への追求・批判が大盛り上がりですね。
お決まりのスピン報道が出されたり、安倍首相が珍しく20分間も記者らの質問に答えたり。
野党3党が協力し、共産党の田村智子議員が国会追求したのが火付け役となりました(2019年11月8日)。
国会での議論の様子を、日本共産党のYoutubeで視聴できます。
バラエティ番組みたいに面白いですよ。
この答弁で様々なことが暴露され、公職選挙法違反、権力濫用(税金の私物化)の疑惑が浮上しています。
‘せやろがい’おじさんの動画も、わかりやすくて可笑しくて最高です。
(ラベンダーのくだりが特にwww)
一方、この期に及んでもまだ安倍首相を庇おうと、いくつかデマが流れているようです。
ファクトチェックがbuzzfeedによって行われました。
――桜を見る会「鳩山首相が例年より相当多く呼び、1万人の大台に乗った」は誤り
https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/sakura-sakura
海外メディアも報じました。
・・あ、その前に。・・・もしかして、どなたか、「たかが数千万円規模のスキャンダルにそんな大袈裟な」と思いましたか?
桜を見る会は、1952年から70年近くも続いた、国家予算を使用した大イベント。それが来年は中止になるのです。
だから、「これはきっと何かあるぞ」と海外メディアも嗅ぎつけてきたのです。
安倍政権、大ピンチ!
まず、英国公共放送のBBCは、政府による「えこひいき」であると報じました。
――Japan cancels cherry blossom party amid cronyism accusations
https://www.bbc.co.uk/news/world-asia-50403492
(記事中の1分間動画が可愛い!)
〈写真:上述BBCの動画より〉
このタイトルにある“cronyism” という単語、私は今まで知らなかったので検索すると、“(政治家などの友人関係による)えこひいき、身びいき”という意味だそうです。
安倍首相が850人もの後援者を、遥々山口県から招いたことが述べられています。
そして“In a surprise announcement(驚きの発表で)”、来年は中止にすると決めたことを菅内閣官房長官が発表しました。
そりゃあ驚きですよね。中止にすれば万事解決、ではないんだよ!!
米紙Bloombergの考察は興味深いです。
――Japan’s Abe axes cherry blossom bash in bid for U.S. trade pact
タイトルも強烈ですね(“axes (原型ax)”は“斧で切る”という意味)。
この記事によると、安倍首相の最優先事項はアメリカとの貿易協定(!?)であり、トランプ大統領のために、この協定を来年1月1日には発効してあげなければならないのだ、と。
そのためには、安倍政権が今滅びるわけにはいかない、だからその障害物になるものを排除したのだ、と。(説明のため、一部私の言葉を付け加えました)
こんな考察されちゃう位だから、安倍首相がトランプ大統領の言いなりだってことは、アメリカの人も気付いてるんだね、きっと。
英紙ガーディアンの記事は淡々と事実だけを述べているけど、最後の一文が強烈です。
“Abe, who has withstood more damaging scandals in the past, is due next week to assume the record of longest-serving Japanese prime minister.”
“過去にもっとダメージングなスキャンダルもやり過ごしてきた安倍首相が、来週には歴代最も長く続いた総理大臣になります。”
これ、皮肉だよね?
〈写真:Toru Yamanaka/ AFP via Getty Images〉
そう、今週水曜日(2019年11月20日)には、安倍首相は歴代最長の総理大臣になるのです。
自分の愚かさを呪います。
なんでもっと怒ってこなかったんだろう。
放射能汚染問題について科学的根拠のない嘘を言い始めた時。最近スピン報道ばっかりだなと気付いた時。安保法案が強行採決された時。モリカケ問題が議論された時。沖縄県民を無視して辺野古基地建設を始めた時…
怒るべきポイントはいくらでもあったのに、ずっと諦めの境地でいて、「おかしい」と思いながら何もしなかった。そんな自分を恨みます。
将来、「日本国民が史上最もバカだった時代」だとして、歴史に刻み込まれるのかも。
そうならないように、今できることをします。
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できることを、一つずつ。
↓「私も次こそ投票に行こう」と思った在外邦人の皆さん、こちらの記事もぜひ。
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