国際結婚の手続き…とてもややこしくて面倒でした…。なので、備忘録もかねてオーストリア・日本の場合を書くことにしました。誰かの役に立てばうれしいです
(このブログのテーマや目的については「はじめまして」の記事で意気込み書いてます)
全体として、日本の行政、オーストリア行政の不思議を感じた手続きでした。
特にオーストリアは人口も少なく、日本人とオーストリア人の結婚数が他のヨーロッパの国やアメリカに比べて比較的少ないようで、情報を集めるのが大変でした… 結婚した当初「オーストリア 結婚」と検索すると勝手にオーストラリアに変換されてオーストラリアの事教えられたり、浜崎あゆみと元夫の記事が出てきたりするばかり…最近は中谷美紀に変わってますが いずれにせよ情報収集が大変だったのを覚えてます。
制度も状況や申請時期によってコロコロ変わるようなので、実際手続きとなったらこの記事は参考にして、正式な政府のWebpageを読み、担当者の指示に従ってくださいね!
【我が家の場合…】
国によってもタイミングによっても状況によっても手続きの方法は色々あると思うので我が家の状況と経験を書きます。
結婚するとなった時、私は日本に、夫はオーストリアにいました。国際結婚の場合、どちらかの国で先に結婚の手続きをして、その証明書をもう一方の国へ提出して完了となるようですが、色々と調べた結果、「先に日本で提出して、オーストリアに届出る」のがいいということになりました。主に手間と費用の面でという事になります。
全体として感じたのは、日本の場合、行政手続は「基本的に何か起こった場合自分で責任とれよ」方式でオーストリアの場合「何か起こるくらいなら先に全部こっちの言うとおり手間かけて手続きしろよ」かなと思いました。
【具体的な手続き方法】
【1】日本で先に手続きをする場合に必要なのは、
・日本の婚姻届(夫は印鑑がないのでサイン)
・オーストリアで発行された夫の出生証明書と独身証明書
・これらの和訳(私が訳し、サインする)
・提出した書類に誤り、虚偽はないですよを示す書類(市役所で渡されました)への二人のサインだけです。
日本人同士の結婚と違い、法務省で審査されるので受理までに2週間ほどかかりましたが無事受理され、婚姻証明書を取得しました。
【2】日本での手続きを終えた後、婚姻証明と戸籍謄本をオーストリアへ郵送します。
それにはこれは正式な日本の文書ですよ!と証明するためにアポスティーユが必要です。外務省にてやってくれます。私は東京の外務省まで行きもらってきましたが郵送でも大丈夫です。直接行った場合は翌日受け取れますが、郵送の場合はもう少し時間がかかります。
詳しくはこちらです
https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/todoke/shomei/index.html
アポスティーユ見本
【3】オーストリアの夫がこれを受け取ったあと、この日本語の書類を政府公認通訳に訳してもらい、役所に提出して完了です。
翻訳見本
ちなみに、この翻訳に1枚当たり100ユーロくらい翻訳代金払うのですが、書類を提出した後通訳から
「いやーほらね、日本語の名前とか地名とか、読み方って色々あるじゃない。だから、なんて読むか教えてもらわないと書類作れないんだよね。だから読み方おしえてくれない?」
という電話がかかってきました…。おいおい…。
実質、定型になってる「氏名:」「本籍:」くらいしか訳してないじゃん…
それでそんなにお金取る?それでこんなちゃんとした通訳の人にお願いしないとだめ??と思いました…。が仕方がないですね。
【4】かかった費用は戸籍謄本を出してもらうなどの事務手数料とサインを書いてもらう為のオーストリアへの送料数百円から数千円+最後の翻訳で数万円でした。
もしオーストリアで先にしてもらおうとすると、
私は日本に数人しかいないオーストリア政府公認の通訳と行政書士に依頼して、両者の立ち会いの元、オーストリアの婚姻届にサインする必要がありました。地方在住なので行くまでに交通費もかかり、それぞれにお金を払うので、さらに数万円は費用がかかります立ち会いを求める理由として、サインが本人のものなのか、ドイツ語書類の内容を十分に理解しているのか、を証明する必要があるためと理解できますが、それにしても手間とお金がかかります
そして、オーストリアの状況に比べたときの日本のガバガバ感…私達はきっちり全て本人サインを、と思い郵送しましたが、サインだけだったらバレないし、翻訳も嘘書こうと思えばかけちゃうし、必要事項を書いた紙さえ出せばオッケーな状況にびっくり。
最後に虚偽はありませんという宣誓書のようなものにサインさせられたので、もし嘘書いて何かで見つかったら、その手続きを補佐した役所には責任がなくなり、全て自己責任となるよ、という事になのかもしれません。
オーストリアはその分入口ががっちりしてて、責任も分散されそうです。「いやいや、通訳が言うとおりに書いて出したんだから」と言って責任逃れができるのかなと。
国際結婚の場合は夫婦別姓も選択する事ができます
私達は別姓にしましたというか、何も手続きしなければ自動的に夫婦別姓です。結婚の手続きだけでも面倒でこのあと滞在許可の申請もあって、さらにパスポートに銀行口座にクレジットカードにと考えるともう、勘弁してくれぇぃとなったのが1番の理由です!
ちなみに選択的夫婦別氏制度が日本でも議論になってますね家族の絆がという理由で夫婦同姓を希望する夫婦はそうすればいいし、仕事や事務手続きを理由に別姓にしたい人は別姓にすればいいと個人的に思うので、選択的夫婦別姓は日本も採用するべきだと思います。そもそも夫婦同姓である事を強制する国は日本だけということも聞きました。夫婦同姓に固執するのは日本会議のもつ天皇制に対する思想が背景にあるとの黒い情報も…これは話すと長くなりそうなのでまた別の記事で!
今回は以上ですちなみに、個人の状況や、出会う担当者、政治の状況によって手続きは全然違ってくるみたいなので、この記事をあまり信用しすぎないでくださいね(自分で書いておいて…)基本的には会った担当者の指示ににこにこ従うのが大切です。オーストリアの場合は担当者に会うまでが大変ですが…
次は、これよりもさらに大変だった 滞在許可 の申請についての記事はこちら。
http://europereiwa.livedoor.blog/archives/3849224.html
お役に立てればうれしいです
おねがい
この記事を読んで、少しでも役に立ったなと思ってくれた方がいたら、在留資格の取得とあわせて、「在外投票」するための手続きと、選挙の際には「在外投票」をしてください。それがこのブログの唯一で最大の願いです。やり方は以下にまとめてみました。在留資格に比べたらとても簡単です。わからなければ個別でお答えします。
在外選挙人証について
海外での投票のやり方
日本を一時的にでも永久にでも去ることになったとはいえ、家族や友達が暮らす、自分の故郷です。オーストリア含め多くのヨーロッパの状況と比べるとよくわかると思いますが、日本は政治への関心が低い。だから、自分達の暮らしを支えるはずの政治が、知らないところで自分たちを苦しめている。なぜなら文句を言う人が少ないから。私たちが払った税金正しく使われている?私たちが暮らす上での法律や制度ちゃんと暮らしやすいようなものになってる?文句を言いましょう。
投票行きましょう・・・。
そんな状況伝わればと思い色々記事書いています。よかったら感想などお寄せください。
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