Europe勝手に応援団ブログ

このブログはヨーロッパに暮らす日本人によるオムニバスブログです。ヨーロッパへの移住にあたって気になる手続き、現地の様子、お役立ち情報の他に、ヨーロッパにいるからこそ見える日本、ヨーロッパにいると見えない日本、そんな情報をお届けします。詳しくは「はじめまして」の記事をお読みください。http://europereiwa.livedoor.blog/archives/3744195.html

2019年11月

こんにちは。フィンランドからの投稿です。

今回はフィンランドのことではありませんが、会社を辞めて海外に移住し、日本にいた頃の暮らしを振り替えれるようになったいまだからこそ言えることを記しておきます。それは原発についてです。


……………………………………………………………………………………………  
「騙された“私”にも責任がある。」

 まず、今回の記事を書くにあたり、読んでいただく方へ結論的なものを先に伝えておきたい。その結論とは、原子力工学の学者さんである小出裕章さんの著書タイトル『騙されたあなたにも責任がある』の一言につきる。原発を巡る日本の状況について、これほど的を得た言葉は他にないと思う。 これが私が今日、書きたいことだ。
[小出裕章]の騙されたあなたにも責任がある 脱原発の真実

   私は職業上※1、原発という存在に遠巻きにではあれ関わったことがある。にもかかわらず、あの311を契機に、実は全く原発に向きあえていなかったことに気が付いた。
   
   古くから反原発の運動を行ってきた方々以外の、おそらくほとんどの日本人が、原発というものについてほとんど何も知らずに何となくその存在を、ポジティブにであれ「仕方ないものとして」であれ受け入れてきた。311直後は風向きが大きく変わったが、しばらく年数が経ってしまった今はまた311以前のような空気が広がりつつあるのかもしれない。何せ、人間はすぐ忘れる。 

 また、私のように311でようやく反原発に目覚めた人も少なくないようだが、「暖簾に腕押し」とでも言うべき態度の国と電力会社は、いつまで経ってもしかるべき決断をしそうになく、多くの人は為すすべなく自身の無力さを感じているといったところではなかろうか。
 
 しかし、国と電力会社に文句を言ってばかりも、自身の無力さを呪っていても仕方ない。安全神話に騙されたのは、私たち市民だ。無関心故に、騙された。 だから私たちも責任を持って政治を変えることを通じて、原発をめぐる環境問題、エネルギー問題に向き合うべきなのだ。

 それで私は自分の責任の一環として、原発の広告制作に携わった経験を振り返り、そのことについて書くことにした。 騙された「私」にも、責任があるのだから。

※1 ブログには職業のことを前面に出していませんが、私は長年ライターもしくはコピーライターとして広告制作の仕事に携わってきました。

 
「なんで原発のゲの字も知らない私に、広告の仕事がまわってくるの?」 

    広告制作会社に勤めていた時代、某電力会社の原発の広告制作を何年も担当していたことがある。 311が起きる以前、2000年代のことだ。 原発の広告制作の仕事を初めて振られた当時、コピーライターの駆け出しだった私は、原発の仕組みなんか知ろうはずもない文系学部出身の20代の若造に、こんな巨大システムを㏚するための文言作成が任せられた、ということに、ドキッと、あるいはギョッとした。「原発のゲの字も知らないコピーライターに、その広告の仕事が回ってくるわけ?」。
   
 【クライアントである電力会社 →電力会社の広報部 →広告代理店 →制作会社 →一社員であるライター】という構造の末端にいて、原発に最も遠いであろう人間が、その複雑で巨大なシステムの広告文を知ったように書く。そのとことに対して、何だか複雑な気持ちになったのだ。

 自分が関わろうとしているコトの大きさ、そして、日本社会の仕組みの粗雑さ、偶然的でどこか乱暴な仕事の流れに対して、おそれがあった。 いまなら分かる。要するに、電力会社からすれば自分たちの言いたいことを上手く代筆してくれる人間なら誰でも良かったのである。コピーライター個人が原発に賛成だろうが反対だろうが、原発の知識があろうが無かろうが関係ない。必要なのは仕事は仕事として容量を得てやってくれる人材。(安冨歩さんが言う「立場主義」という概念を知ってから、当時のことがいっそう理解できるようになった。)

 広告制作の仕事に携わったことがある人は分かると思うが、広告制作においては、ある商品が売れるようにお手伝いはしても、その商品の仕組みを詳しく知る必要は必ずしもなく(むろん基礎知識は必要だが)、いわんや、商品の品質に対しての責任はない。 早い話、広告主が「美味しい新商品」と言っているものに対して「本当ですか?美味しいのですか?」といちいち疑っていては仕事にならないし、「こんな砂糖の多いもの、体に悪いですよ、広告なんて辞めましょうよ」なんてこと言おうはずもない。 だからこそ、その意味では「気軽に」、極端に言ってある意味で「無責任に」、ただ「たくさん売れるように」という思いで、広告が作れる。

 そんな調子で広告の仕事にあたっていた私が、こと原発の広告に関しては、胸にかすかなひっかかりを覚えた。「え。私が、書いて大丈夫だろうか…?」 「原発をよく知っている電力会社内部の人とか、学者さんが書いた方が早くて確実なのでは?…コピーライターになるまで知らなかったけど、こんな専門分野の広告まで、広告制作会社が作ってるんだ…世の中って案外大雑把なんだな…」 。

 しかし実際に仕事が始まると、そうしたおそれや不安は、間もなく心の奥の方に沈着して、意識にはのぼらなくなった。 というのも、まず、仕事始めとして原発の仕組みに関して基礎知識を学び(といっても、一般人向けに作られた既存パンフレットを一通り読み込んで知識を得るだけ)、それらを試験問題のように鵜呑みにして覚え、その後は過去の広告作品を参照しながら、あるいは広告主の意向に沿いながら、分かりやすい・読みやすい文章にして、読み手に好印象を持ってもらえるように言葉を選べば、できあがり。 「なーんだ。原発ってよく分からないものだったけど、私の頭でもそれなりに理解できたね(←※そう簡単に理解できるわけない!!)」。そう感じて、だいぶホッとしたのだと思う。

 つまり、何も原発という不可解な存在に心底から向き合わずとも仕事はできるし、むしろ、「これは本当に、安全なのか???」と一歩本気で考えだしたら、仕事の差支えになったことだろう。

 そうして私は、結局はまったく安全ではなかったシステム、<原発>を、「安全」という言葉も使って、何度も広告の文章を作った。 安全です、と言い切った表現はしていないが「安全対策」「安全管理」「安全・安心のために」という言葉を並べて。

 少なからずの人がそうした雑誌広告や新聞広告を目にしているうちに、知らず知らず「しっかり対策されてるんだ」と刷り込まれてしまったことだろう。 いかなる地震にも津波にも、いかなる不測の事態にも耐えれるように安全対策が為されているのなら広告と実態に差はないだろうが、そんな安全対策は無理であったことが、311で露呈してしまった。 


電力会社の方々はどこまで原子力を「わかって」いるのか?


 ここまで読んで「そりゃ、広告の仕事なんてそんなもんでしょうね」と思われた方もいるかもしれない。広告業界のことを商業主義ど真ん中の軽薄、且つ、えげつない仕事と思う方もいるだろう。

   しかし、この原子力に対する認識と知識の「薄っぺらさ」が、単に広告の仕事に限ったことだと考えるなら、こんな記事は書いていない。 申し訳ないが、いま考えると、商業主義で軽薄、えげつなかったのは電力業界も同じではなかったか。そして、実は電力会社の多くの人たちも、いちコピーライターと同程度か、それに毛が生えたくらいの知識と認識しかなかったのではないか、と私はいま疑っている。

 何故かというと、本当に原子力の安全対策に電力会社全体として全身全霊で取り組んでいるのなら、とてもじゃないけど、既存資料の「切り取り」「焼き直し」で作れるような原発広告を大金払って(大企業の広告制作費って本当に大金です)大量に作っている場合ではないはずだからだ。

 どんな仕事にも多かれ少なかれ「虚実」の両面があると思うが、原発広告制作がどちらかというと「虚」だとすれば、それよりは、そんな暇があれば、現場の実作業を行うための人員やシステム、施設の老朽化対策、放射能の研究費など、「実」にもっともっと集中すべきだろう。

 たとえば、電力会社内の広報担当の方よ。あなたは、セシウムの人体と環境への影響について、311以前にどれほど確実に知っていたか。電気を買っているお客様からそれについて聞かれたら、答えられたのか。

 あるいは、経営陣の方よ、広告費なんかより、危機回避のための研究や対策にはどれくらいコストをかけていたのか。市民に原発の安全性や必要性をアピールし、前向きな了解を得ることに必死になるのではなく、他にやるべきことがあったのではないか。

 私が仕事の上でお付き合いがあったのは東電ではないので何とも言えないが、311の事故であれだけ右往左往して、放射能に関しても後手後手に情報が錯そうしているのを見て、不安と不審を感じた。と共に、全国の他の電力会社の安全管理についても疑わしく思った。
 
    セシウムやその他の物質の人体や環境への危険性が十分に研究されていないままに、今も堂々と原発が動いているのはなぜだろうか?そもそも高度な研究自体、無理があるのではないのか。例えば「戦争兵器の平和利用」とは語義矛盾であるように、「原子力(モンスター)の制御」という発想がもう、可笑しなことなのではないか。

   原発の存在は、現代人が「頭の理屈(計算)」に拠って生きている産物なのだろう。何とも頼りない人間の頭に。そりゃあ、車だって、飛行機だって、数学や科学に基づいて誕生したものだが、こと原子力発電所については数学や科学のみに任せて誕生させてしまって良かったのだろうか。倫理観が十分なブレーキとならなかったのは何故なのか。

 さらに実証実験が不十分であれば、それは科学としては不完全では?
ひょっとして実証実験が不十分なまま世界で建設と運転が始まって、スリーマイル、チェルノブイリ、福島等々の事故が起きているのではないか。

   要するに、原子力に関してはほとんどの人が素人で、プロである研究者でさえ「未知」の部分があり、しかも彼らはあくまでも研究者「にすぎない」という立場で、それを盾に他人事のようにふるまっているような状態。経営者も「我々は電気供給のために経営してるだけ」と言わんばかり。それで事故が起きても、研究者も経営者もだーーーれも責任を取らない。

    挙句、司法まで「原発から飛散した放射性物質はすでに土と同化しているため、東京電力の管理下にはなく、むしろ、農家が所有しているといえる。」ですって。まったく狂っている。

 私は広告制制作の経験を通じて、その蔓延する無責任の空気を吸ったわけだ。そして私も、会社員としての「責任」を選び、人間としては「無責任」にその仕事を引き受けた。

 「あの時、安全でもないものを「安全」であるかのように書いてしまってごめんなさい」と、広告の読み手であった不特定多数の人に謝ることもできないし、謝ることで責任は取れない。 自分も騙された側であり、騙した側でもあった。
   私にとっての責任を取ることとは、こうして自分の小さな経験や感じたことをを誰かに伝えること、環境問題やエネルギー問題について向き合ってこなかったことと政治に関心がなかったことを悔いて、権力を注視し何らかの形で関与することだと考えている。

 あの東電の3人は、責任を問われず無罪になったが、それも含めて政治の責任なら、私たち国民が責任を持って政治を変える時。

      人災と言ってもいいのに、事故は「想定外」の津波のせいだと司法はいう。それならいっそうのこと、311以上の天災もありえることが「想定できる」いま、全ての原子力発電所は廃炉に向かうべきだ。


怖いのは、原子力という化け物と、化け物を制御できると思う人間の甘さ。

 誤解を生みたくないので、はっきり書いておくが、私は仕事でお付き合いのあったとある電力会社の発電所内部を取材させていただいたこともあり、現場の人たちの責任感はしっかりと感じた。それに当たり前だが彼らは私たちと同じ市民である。端的に言って村に原発があるからそこで真面目に働いているだけである。

 だから私はあの懸命な現場の方々に文句を言いたいのではない。原子力という化け物がいま社会に存在する限り、運転するにしろ廃炉にするにしろ、現場の方々の身を挺した日々の作業は何よりも大事で、誰かが絶対に徹底してやらなければいけないことだ。尊敬に値する。でも、そんな大きすぎる責任とリスクのつきまとう仕事、遠い人類の未来には無くなっていてほしい。 

 又、原子力というモンスターも恐ろしいが、もう一つ怖いのは、私を含めた多くの人に見うけられる、「よく分からないものをも分かったことのように」扱ってしまう頭の性向だ。

 例えば、この文章を読んであなたは何か思うだろうか? 原子力発電所の安全確保の基本は「(運転を)止める」「(水で)冷やす」「(放射性物質を)閉じ込める」。 私は広告制作に携わっていた当時、何度こういう情報を読んでも、また自分で書いていても「そういうものか」と鵜呑みにするだけだった。 「水で冷やせなかった場合はどんな処置が用意されているのだろう?水道管の故障とかありえないのかな?」など、一度も疑問に思ったことはない。 

ちなみに311ではこの「冷やす」が上手くいかず、壁が壊れたと発表されている。 311で、自分の(人間の)頭なんてあまり頼りにならないことを改めて思い知った。

 さらに、自然や物質のようなものが人間の科学技術の制御下にあるように感じてしまう人間のおごり、かんちがいも恐ろしい。 ついつい忘れがちだが、私たちはどちらかと言えば自然の摂理や物理法則など大きなものに制御されているほうだ。


広告代理店や広告制作会社も、しかるべき時にはNOと言おう。

 原発広告の制作に携わりながらも、本当に原発というものの存在に向き合うことのなかった私は、「安心・安全」というような言葉も使って、何度も原発広告の文章を作った。 (今更思うのだが、本当に安全なら、どうして何回も安全性をアピールする必要があろうか。危険だからこその日々の安全管理についてのアピールであり、どう大目に見ても超・取扱危険物=ややもすると制御不能なのだ。)

 「安全」という言葉は、ふつうの広告では容易には使わない、それなりにハードルの高い言葉ではあるので、その鉛のような重みは、原発広告を作るたびにどこかで感じ取っていたが、反面、心の表層ではどんどん麻痺していって数年の後には「安全」という言葉に抵抗を感じなくなったように思う。 そうやって2000年代が過ぎ、311が起きたのは、確か原発広告の担当から外れて2~3年たった頃だった。

 いま、会社をやめてフリーになった私は、もはや万が一原発広告の制作を依頼されてもノーと言える。 会社に属していると、個人的に反原発だからと社内で振られた案件を断ることは、ただの我が儘として煙たがられるだけだろう。社員たるもの「仕事第一、お客様第一、お金第一」という在り方が基本の現代社会。 でもこれ、広告制作において本当はとてもリスキーなことだ。広告=商品を広めることなので、商品が有害なものだった場合、害を広げることになるのだから。

 もちろん、「あらかじめ」商品のことを全て知り尽くして、絶対安全で品質の良いものだとわかった商品の広告だけを作る、というのは無理だ。品質の良し悪しは広告代理店・制作会社ではあくまで企業の責任。

 しかし、現時点での原発広告についてはどうだろう?これは例外で、広告代理店や制作会社にも、もはや責任が発生するのではなかろうか。なぜなら311で安全な商品、サービスではないと分かったからだ。すぐに改良できるものでもないし。不良品と分かったものを、なぜ再び堂々と広告できるものだろうか?

 私見だが、もう広告代理店も制作会社も印刷会社も、自分たちが存在意義を疑うような商品の広告制作の仕事は受けなくても良いではないか。少なくとも、うちでは作れません、よそでどうぞ、とでも言えないものだろうか。無論そのためには「お金くれるなら何でも広告するよ」という利益第一主義を捨てなければいけないが。

 もちろん、こんなやり方では収益は下がるかもしれない。しかし倫理観に反する仕事をしたり、価値観を曲げて迎合してまで経営が成り立ったとしても、生きにくい世の中を作ることに加担するだけで、結局は自分の首をしめるだけだろう。

 以上、私が書いたことは、いまだなお原発が環境政策に貢献しているとか、安全管理さえ徹底すれば大丈夫とか、本気で考える人にはいピンとこないだろう。科学の安全神話を信じたい方は、原発事故が絶対起きないようになるまでに、何回の事故を起こして日本社会が学習しばければならないか、と想像してみていただきたい。原発のある地域の人や、これからの子どもたちにとっては、たまったものではない。




海外在住でも投票できます!記事はこちら
海外にいても日本人として守られる権利 投票権
最強のカード 在外選挙人証
海外での投票のやり方

ウィーンのひとみです


先日のあいちトリエンナーレの「表現の不自由展」で急激に浮上した政府による表現の自由への介入。


実は私は愛知出身で地元の美術館でも美術展が開催されていましたそれにも関わらず、ウィーンにいたため行くことができず残念に思っていたころ、時を同じくしてなぜか急に注目を浴びることとなったウィーンでの展示Japan Unlimited

日墺友好150周年の今年、ウィーンでもさまざまなイベントが開催されましたが、そのうちのどちらかというと規模としては小さめのイベントのひとつです。(でもとてもおもしろかったです


その開催をどこからか聞きつけたネトウヨが親分である国会議員にいいつけ、国会議員が在ウィーン日本大使館に圧力をかけ、協賛から撤退させたという…。そんないわくつきの展覧会は、ますますこちらの人の注目を浴びることとなり、先日オーストリア人の夫と友人とみてきました。その感想を書きたいと思います。


公式Webpageはこちら。残念ながらもう終了しました…
(もっと早く行ってもっと早くレポートしろよ…って感じですよね。はい。反省…)



以前、記事でも書きましたが、こちらの方々政治の話するの大好きな人たちなので、
(詳しくは以下の記事をご覧ください↓↓↓↓)
「海外で暮らす準備 日本人が苦労する政治のはなし」


さてどんな政権批判が見られるのかと楽しみにして行ったところ、正直ちょっと思っていたのと違った!というのが彼らの感想でした。


そもそも「本音と建て前」というテーマのもと、ジェンダーや原発、死刑制度など日本の抱える様々な社会問題を提起するという作品展で、正直何がネトウヨの癪に触ったのか全然わからないほど政権批判的な側面はそんなに強くなかったからです

そもそも展示の目的や内容の詳細を知らないネトウヨの暴走によるセンサーシップに巻き込まれたかたちだったので、そのイメージを元に見に行ったのでは、それは確かに思っていたのと違ったとなるわな…

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Momoyo Torimitsu "Business as Habitual"


センサーシップに関わる展示もありましたが、性の描写や原爆に関する市民感情に配慮したセンサーシップについての展示で、今回のあいトリで話題になった点とはまた異なる視点になるのかなと感じました。だから政治がとか政権がとか歴史がという事に限定されることなく、芸術とは表現とはを素直に考えさせられるとてもよい展示だったと思います


扱うテーマは多様で、よくこのような小さな会場で幅広い論点を集めることができたなぁと。特に、
東北の震災跡地で若者が円陣を組んで叫ぶ作品、なんだか涙がでそうになりました。震災直後の周りの様子もときどき遠目からうつされており、色々思い出しうるっと来ました。

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Chim↑Pom "KI-AI 100/ Enduring the Unendurable KI-AI 100)


「本音と建て前」日本の文化を説明するにあたって長く広く使われてきた言葉で、それを現代の社会問題と絡めながら問題提起も行いながら訴えるという試みで、興味深かったです。日本の事を少し知っている人は当たり前のフレーズだし、知らない人にとってはなんじゃそりゃというフレーズ。知っている人も知らない人も取り込む面白い企画だったと思います。



同行したオーストリア人夫と友人はこの検閲の背景を聞いて楽しみにしていたのですが、直接的な政権批判はほとんどなく、政治的思想の自由がメインテーマとなる展示も少なく少し残念がってましたが、間接的にこの事件を通して日本の政治の危機を感じて帰ったようです。「日本人は原発による被害や太平洋戦争に関わる事を語る事を異常に嫌がるんだね…」という感想を言っていました。そうかもしれないですね。不思議ですが。どちらも一般市民は被害者でしかないのに…。一緒になって怒るべきところを、そんなこと起こらなかったー!と否定するのは不思議な行動です…




全体を通して、逆にこれ程の事でネトウヨが騒ぎ国会議員が動き大使館も動かしたという事実がこの展示に新たな価値を付与したように感じました…



ちなみにこちらの友人たちの間で1番人気は
ピカチューねずみでした(笑)結局展示には行けなかった友人の間でも、ネズミをピカチューにした展示がある!と話題にもなっていました。

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Chim↑Pom "Super Rat"





残念ながらJapan Unlimited展は終わってしまいましたが
MAK Viennaにて別のイベント 「KUNIYOSHI+UKIYOENOW」が開催されています。

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出典:上記WEBPAGEより

現代風にアレンジされたUKIYOEアートが面白そうです。
まだ行ってないですが、近々行ってみたいと思います!来年の2月16日まで開催中です。




言論やジャーナリズムについて こんな記事も書いてます
「私たちにとってジャーナリズムとはなにか」
「話題の映画 主戦場 ヨーロッパツアー」
「桜を見る会:海外メディアはどう報じたか」

こんにちは。英国から、リリーです。

今日は、英国の人々が政治とどう関わっているかというお話。

まず、こちらの絵をご覧ください!

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すんごいインパクトですよねw

これは、メイ首相が退任され、ジョンソン首相が選ばれて間もない頃に、Evening Standard紙に掲載されたもの。

同紙は、ジョンソン首相が米国のトランプ大統領と仲良くしていること、また彼らに共通点が多くあることを指摘した上で、ジョンソン首相の政策では、英国は米国のプードルになってしまう、と警鐘しています。

今の日本ではこんな風に正々堂々と政権批判をできませんよね。

英国では、「ジャーナリズムが活きている」んだなぁと感じた瞬間です。

 
 

ある日、私はイギリス人の親しい友人に、「BBCってすごいよね、TV報道であんなに詳しく政治のことを教えてくれるんだから」と話したことがあります。

というのも、BBCの政治に関する放送は、NHKのそれと全く異なり、私は心底驚いていたからです。

BBCでは、選挙前には各政党の候補者による討論会が開かれたり、視聴者が政治家に意見をぶつける機会を設けた番組もあります。

政治のニュースは日頃から、専門家を交えて詳細に解説されています。

それでも、友人の返事はこうでした。「BBCはどちらかというと保守寄りで、私は好きじゃないかな。」

一人一人が政治に対する自分なりの意見を持っている事、私たちも見習わなければなりません。

 
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Brexit(イギリスのEU離脱)の議論は至る所で聞くことができます。

職場のランチタイム、週末のデモ行進、フェイスブック。

上の写真は、私がロンドンの道端を歩いていると手渡されたチラシです。
内容は、デモ集会への参加を呼びかけるもの。

ちょうど日本のポケットティッシュ配りと同じように、こういったチラシが配布されます。

 
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また、こちらは、Evening Standard紙に掲載されたデモ集会の情報です。

ジョンソン首相がBrexitを強行しようとした時、Brexit反対派が「あきらめず最後まで声を届けよう」と国会前でのデモ集会を呼びかけたのです。

新聞の一面にこれが載るって、すごい事だと思いませんか?

実は、Evening Standard紙は無料のタブロイド紙で、読者から集金するのではなく、寄付金で成り立っています。

それだけ国民の政治への関心が熱いのでしょうか。

政権批判の記事を書き、政策反対のデモ集会を呼びかける新聞紙が、寄付金で成り立っている。素晴らしい事だと思います。

 

デモには、20歳前後の若い男女から管理職のお偉いさんまで、多くの人が参加します。

私の職場でも、「先週末のBrexit反対デモ、どうだった?」という会話がちょくちょく聞かれたくらいです。

Climate strike(気候変動ストライキ)の時には、皆んなマーチに参加するために仕事や学校を休んだので、職場はガランとしていましたw

“Work is life”という言葉がありますが、ここでは多くの人にとって、「仕事=生活(人生)」ではありません。どちらかというと、「政治=生活」。政治は私たちの生活にダイレクトに影響してきますから。

 
 

そんなイギリスも今、選挙期間の真っ只中。

Brexitはどうなってしまうのでしょう?私は彼/彼女らの一生懸命な闘いを応援します。

あぁ、日本もこんな風になれたらいいな〜と考えながら、思いついたことを雑多に書き並べてみました。
 

海外に出てみて、日本人は世界でダントツにおとなしい国民性だと感じます。

それは私たちの長所でもありますが、政治にはもっと意見して良いんじゃないか、と。

考えるときは冷静に、でも、訴えるときは熱く、私たちの声が権力者の皆さんに伝わるように。

日本は民主国家です。私たちの声を届けて、社会を良くして行きましょう!
声が届くまで、叫び続けましょう! 

 

 

 

海外の政治に関する話題については、以下の記事もご参考に。
――海外で暮らす準備 日本人が苦労する政治の話 

http://europereiwa.livedoor.blog/archives/4187147.html

――「消費税の高い北欧に学べ」!?その前にお金の使い道を見てほしい

http://europereiwa.livedoor.blog/archives/4124373.html

 

最近、ドイツからはるかさんがこのブログに加わりました。彼女の記事もぜひどうぞ。
――ドイツで入院するとどうなる? 

http://europereiwa.livedoor.blog/archives/4035618.html
――ドイツの学生制度

http://europereiwa.livedoor.blog/archives/4035714.html

 

 

 

 

こんにちは、ハンブルクのはるかです。


今回は、ドイツの学生生活について!



といっても、わたしは大学生をしたことがないので夫とその友人達の経験談をもとにお話ししようとおもいます。



まず、ドイツには外国からの留学生がかなり多く来ています。
私の通っていた語学学校にも、ロシアやエジプトアルジェリアなどなど様々な国からドイツの大学に学びに来る人が多かったです。

この一番の理由はなにか…



学費が安い!!!



これですね。
前回の医療制度とかぶりますが、お金は大事です。


そして、公立大学生になると
その大学のある州の公共交通機関が無料で乗れる(ICEなど日本でいう新幹線などは例外)
フリーパスが配布されます。

さらに、学生は前回あげた保険も一般社会人よりも値段が安い。


国が教育制度に十分お金を使うので、大学の授業もレベルが高く、学びたい姿勢のある人は何歳からでも学ぶことができます。
もちろん、日本でいう高卒認定は必要になりますし、外国からの留学生はドイツ語のレベルも中級以上ある事が必須ですが…


そういう訳なので、夫の大学時代の友人は年齢の幅が広いです。
また、カリキュラムも日本の様に4年間で終わることの方が少なく卒業認定試験がとても厳しいので卒業時期も個人差があるというのにも驚きました。

それだけ、授業内容や個人の力の伸び方について重要に考えているからだというのが個人の感想です。


そして、大学の前段階の日本でいう小学校や中学校の学費これも無料です。


ということは、裕福な家庭もそうでない家庭も別け隔てなく勉強できる機会があるということ。

子供のやりたい、学びたいという気持ちを潰すことがないということです。

何処かの国の文科省大臣が、身の丈発言しましたけど


これって、未来の芽を潰すことになりませんか?


やりたいことが出来る、学びたい事が学べる国に日本もみんなの手でしていきましょうよ!!



ちなみに、ドイツの国も10年前ほどは若者の投票率が低い事があったけど、今ではきちんと選挙に行き、自分の支持政党や未来の話が出来る若者が多くなっています。

今の現状って、政治に無関心な私たちが作り上げたもの。
それなら、声を上げ良くしていくのも私たちにできる事です。


とりあえず、面倒だと思わずに疑問に思ったら調べて行動してみませんか?

それが、未来のを変える一歩ですよ!


以上、ハンブルクからでした。


海外に住んでいる人も投票できます!詳しくはこちらの記事で!

投票権について
http://europereiwa.livedoor.blog/archives/3755468.html

在外選挙人証について
http://europereiwa.livedoor.blog/archives/3808849.html

海外での投票のやり方
http://europereiwa.livedoor.blog/archives/3808935.html

こんにちは。フィンランドからの投稿です。

今日は帰国の際やネットを通じて日本のメディアを目にした時に、おかしいなと思ったことをいくつか書かせていただきます。
 

題してココが変!日本の報道と政治(経済編)」

ニュース番組、教養番組を見ても、「ウソついてる」というよりも「言ってないことあるだろ!」と思うことがしばしば。

国際的なデータ見てもの言ってないよね?とツッコミたくなることも。

時には欧米のニュースや報道とは温度差があったりもします(原発関連や旭日旗の問題など)。

経済については、しばしば「北欧は税金が高い。消費税も高い。日本も福祉を充実させるなら税金が上がるのは仕方ない」というようなコメントがサラッと流れて、それ以上の深い追求もないまま番組が進行したりしていますが、ちょっと待った!
実際に北欧に住んでいる身としては「その情報だけ言われてもなぁ」と思うわけです。


実際、消費税のどれくらいが福祉に回されているのか調べるとか、とか北欧と日本のお金の使い道を徹底的に比較するとか、そういうことをしないと、ただ「北欧は消費税が高い」と表層的な情報だけ切り取っても意味がない!



私は実際フィンランドに越してきて、生涯学習を含めた広い意味での教育のお金のかからなさ、失業時の手当てや、障がいのある方々や病気を患った人への国のケア、シングルマザーへのケア、お年寄りの人たちのリタイヤ後の過ごし方を目の当たりにした時に「明らかにこれはお金の使い道が違う」と思いました。

もちろん問題はどこの国にもあります。
フィンランドは政府が原発推進していますし、
移民政策の課題、アルコール依存症、ギャンブル依存症の問題も・・。

ですがとにかく、政府のお金の使い道は日本とは違う。
だから、単純に消費税のパーセンテージだけを日本と比較しても
まともな議論にはならない、お話にならないのです。



 ■■■ここが変!日本の報道と政治《経済編》■■■


1.北欧は消費税が高い!?→総税収入における割合を見て!!

よく北欧や福祉国家は消費税率も高い、と引き合いに出してるけど、実は総税収入における消費税の割合、すでに日本はデンマーク以上(税率8%時)
10%となれば、フィンランド、スェーデンと肩を並べるレベルです。

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しかも、日本の実質税金(住民税、国保、年金。失業保険などによる還元、食料品など非課税分野など複雑な要素もすべて考慮)のトータルの負担率自体が、既に
2008年段階で、高福祉国家で知られるスェーデン以上(出典:世界経済フォーラム)なのです。


2.奨学金は誰もが大学に行けるための有難い制度!?→そもそも若い学生に借金させるな!

 

スェーデンはじめ、EU諸国(EU)は教育費無償の国も多いので、子持ち家計への負担は低いです。
それらの国では教育の機会は公平ですが、日本は
...

 
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 出典:長周新聞2017年10月10日https://www.chosyu-journal.jp/kyoikubunka/4990



3.GDPが
いまだ3位の日本は何だかんだ言って豊かな国→1人当たりGDPを見て!!

確かにGDP3位ですが、そのお金はほとんどの国民に回ってないのでは
?  


政府の国内政策への出資、ランキングではグラフが見えないくらい低いです。

国内には緊縮財政で、海外には寄付&軍事機爆買。それで良いのか??

 Screenshot_20191107-135610[1686]

↑出典:international monetary fund ,WorldEconomicOutlookDatabase, October2017より山本太郎事務所作成


その結果、
1988年に2位だった一人あたりGDP30年でダダ下がりして26位(2018)!

9位のアメリカの半分くらいの経済的豊かさということです。

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Screenshot_20191107-135814[1687]
↑出典:IMF - World Economic Outlook Databasesより「世界経済のネタ帳」作成



日本は物価が何十年も大きく上がってないため、
海外から見るとモノが安めで食べ物がおいしく治安も良いため
海外からの旅行客は増えています。
しかし、それは日本が先進国かどうかとは別の話。

モノづくりにおいてどの国も国際的に水準が上がり、
日本製製品のブランド感も失われるなか、
日本は
"かつての先進国"になりつつあります

(私が日本製がいいなぁと顕著に思う大量生産品は、ラップと綿棒くらいですかね…

安部総理(政府)ががいくら海外諸国にたくさん寄付していても、
一人あたり
GDPの下がり方などのデータから
日本国内全体がさほど潤っていないのは分かっています。


国民には冷たく外面だけは良いって、それで
本当の意味での信頼を諸外国から得られるでしょうか?

寄付は悪いことではありませんが、
まず国内の災害や貧困にお金を出してもらいたいものです。


フィンランドからでした。moimoi!


海外在住でも投票できるんです!記事はこちら
海外にいても日本人として守られる権利 投票権
最強のカード 在外選挙人証
海外での投票のやり方


海外から見た日本の政治に関する記事はこちら
「桜を見る会:海外メディアはどう報じたか」
「外国人が見た日本 高齢者が働く社会」
「ホームレス避難所に関する報道」 
「フィンランド人の目にTARO YAMAMOTOはどう映るか」

 

 

海外で暮らす。特にヨーロッパで暮らす時に、持っておきたい、準備しておきたい事はなんだろうと考えました

日本の文化についての知識?
現地の言葉?
変圧器?
タコ焼き器?
納豆菌?


色々ありますが、あまり言われてないかなと思うのが政治の話で盛り上がるスキルかなと思います

(私はこっそりうえにあげたこれら全部大事だと思ってます。特にタコ焼き器お家にお客さん呼んで料理するとき、和食って結構手間でパーティー向きの料理じゃなくて結構困るそんなときタコ焼き器があると、みんな手動かして楽しいし、私は準備楽だし、具は現地の食文化に合わせていくらでも変えられるしでとても重宝してます 脱線


海外全般というのはだめですね。経験談として語るなら、私が3ヶ月以上住んだ事のある場所に限って話してみます。オーストリア、タンザニア、フィリピンではということです。(なんでそんな所にいたのかは一旦置いておきましょう)


これらの国では、日本と違って政治の話をよくする印象があります政治の話題は日本と違って娯楽の一部として普通の話題ですタンザニアなんかはおおっぴらに大統領の批判をしたら消される(文字通り存在を消される)ような事件さえあるのに、道端でもバスの中でもどこでも話題に上がります。オーストリアは選挙速報をバーで観戦したり、家に友人集めてお酒並べて見たりもします。まさに生活の一部です。

昨日も「格差の是正というとどうしても男女という視点が重視されがちで、女性の権利!が表立って主張されがちだけど、それによって見えなくなっている格差や権利の問題はあるんじゃないか」という話を数人でコロッケ食べながらしてました。ちなみに私以外は全員オーストリア人。コロッケは手作り


現地の人と出会い、仲良くなり、例えば一緒に飲みに行ったりした時、言葉が通じるかな、面白いジョーク言えるかな、の心配の他に、政治の話に参加できるかなという事を心配しなくてはならない場面に日本人はよく遭遇すると思うのです。日本の政治の様子や自分の意見、立場などを示せずにいるとなんとなくバカにされるからです。そして、話題に入れず置いてけぼりになるからです

なんでそんなに何も知らないんだ。
自分の国や暮らしに関心がないなんて無責任な奴だ。

とみなされる事もあります
悔しい

文化の違いだ!!で済ますことはもちろん可能ですが、それはとても残念な気がします。何のために海外で暮らしてるんだと



私は子どもの頃からものすごいひねくれ者で何で分数の割り算の時分子と分母を入れ替えないといけないのかをしつこく聞いたり学校に講演に来てくれた偉い人への感謝の手紙に自分の自慢話ばっかりしてないで、面白い情報教えて下さいよとか書いちゃったりめんどくさい人だったので、政治の話も昔から好きで、相手に議論ふっかけにいったりする方でした。

それでも日本ではそういう場面が特に友達同士ではなかったので、何をどこまで言っていいのかユーモアを混ぜながらでも建設的な議論をするにはどうしたらいいか今でもまだ修行の身です



この政治の話題で盛り上がるスキルは日本人に欠けてることが多く、海外に来るなら準備しておく必要があるように感じます。

どうやって準備するのか。

コミュニケーションスキルは実践あるのみなので、日本ではなかなか難しいですが、家族や友達と話してみたりして少し予習をして、あとは来てから慣れていくくらいでしょうかでも知識については集められます。どっから手を付けていいかわからない〜という人は
Youtubeやツイッターで既に面白おかしくわかりやすく話してくれてる人をフォローするのがいいかなと個人的に思います

たとえば最近話題になったオリラジあっちゃんのYoutube大学



沖縄の海と赤ふんどしのコントラストがたまらないせやろがいおじさん
前回の選挙で話題になった「政治の若者離れ」



特にツイッターはまず1投稿が短い。すぐ読める。そしてフォローしておけばなんもしなくてもどんどん情報が入ってくる。情報が続けて入ってくると1度読んでもわからなかったことが何度か短く読むことで、しかも物語の様に続いていくので、よりわかりやすい手持ち無沙汰な時間に暇潰しでスキルアップができる。参考までに私がわかりやすくて面白いなぁと思うツイッターアカウントを載せてみます!この人もー!なんてのがあれば教えてください!


@ISOKO_MOCHIZUKI
‏映画「新聞記者」のモデルになった東京新聞記者。菅のあほーの記者会見でいやがらせに負けずに唯一問うべき問いを問うてる人。

@levinassien 内田樹 
文学者・哲学者?この人の書いている本は多分社会科学・人文科学のいろんな専門書の中で一番わかりやすい。わかりやすいのに大事なことはきちんと伝わる。ほんとすごい方だと思う。

@hosshiyan ‏星田英利 
言わずと知れた元ほっしゃん。お笑い芸人の中でたぶん一番初めにくらい今の政治おかしくないかと言って「テレビから干された」と言われた人。

@brahmslover ‏前川喜平 
森加計問題で安倍政権と文科省財務省の不正をぶっちゃけたあの元文部科学省事務次官。現在全国各地で公演しており大盛況。

@KazuhiroSoda ‏想田和弘 
映画監督『牡蠣工場』『港町』『選挙』など。情報が速く、大事なニュースはすぐツイート。どっから聞いてくるのか…

@wanpakuten 但馬問屋 
安倍政権に関わる問題を見つけるたびにがんがん発信する人。ネトウヨたちによって一回アカウント凍結されたが復活。これまでのツイートは全部消えましたが、負けずに頑張ってる。この人を検索すれば大体アベが今何やってるかわかる。笑

@x__ok ‏エリックC 
この人に関してはいったい誰なのかわからない。笑 多分フランスにオリジンを持つ人。からんでくるあほーネトウヨにスマートなヨーロピアンジョークで対応していて、読むたびスカッとします。



自分から話題に入れなかった場合は特に、気を遣って
日本はどう?と聞いてくる事がよくあります。そういう時、日本にはどんな問題があってどんなバカな事件が起きて、自分は今後どうなっていってほしくてというような事を話せるようになってなければいけません。いけないということはないけど、話せると楽しいです まずはぜひ上のツイッターやYoutubeを見てみて下さい。もちろん、このブログでもいろんな形で日本とヨーロッパの関係の中で情報を共有していきますのでひきつづき読んでくださると嬉しいです



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「桜を見る会:海外メディアはどう報じたか」
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みなさま、こんにちは。イギリスからリリーです。

先週から、「桜を見る会」への追求・批判が大盛り上がりですね。

お決まりのスピン報道が出されたり、安倍首相が珍しく20分間も記者らの質問に答えたり。

野党3党が協力し、共産党の田村智子議員が国会追求したのが火付け役となりました(2019年11月8日)。

国会での議論の様子を、日本共産党Youtubeで視聴できます。

https://youtu.be/FqG_eybQ_ZE

バラエティ番組みたいに面白いですよ。 
 

この答弁で様々なことが暴露され、公職選挙法違反、権力濫用(税金の私物化)の疑惑が浮上しています。

‘せやろがい’おじさんの動画も、わかりやすくて可笑しくて最高です。

https://youtu.be/OhAZFXK11nk

(ラベンダーのくだりが特にwww
 

15tmag-japan-slide-HSYT-jumbo
〈写真:NY times 2019/11/15の記事より〉
 

一方、この期に及んでもまだ安倍首相を庇おうと、いくつかデマが流れているようです。

ファクトチェックがbuzzfeedによって行われました。

――桜を見る会「鳩山首相が例年より相当多く呼び、1万人の大台に乗った」は誤り

https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/sakura-sakura 

 

海外メディアも報じました。

・・あ、その前に。・・・もしかして、どなたか、「たかが数千万円規模のスキャンダルにそんな大袈裟な」と思いましたか?

桜を見る会は、1952年から70年近くも続いた、国家予算を使用した大イベント。それが来年は中止になるのです。

だから、「これはきっと何かあるぞ」と海外メディアも嗅ぎつけてきたのです。
安倍政権、大ピンチ! 

 

まず、英国公共放送のBBCは、政府による「えこひいき」であると報じました。

――Japan cancels cherry blossom party amid cronyism accusations

https://www.bbc.co.uk/news/world-asia-50403492

(記事中の1分間動画が可愛い!)
スクリーンショット 2019-11-17 21.14.21

〈写真:上述BBCの動画より〉

 

このタイトルにあるcronyism” という単語、私は今まで知らなかったので検索すると、“(政治家などの友人関係による)えこひいき、身びいき”という意味だそうです。

安倍首相が850人もの後援者を、遥々山口県から招いたことが述べられています。

そして“In a surprise announcement(驚きの発表で)”、来年は中止にすると決めたことを菅内閣官房長官が発表しました。

そりゃあ驚きですよね。中止にすれば万事解決、ではないんだよ!!

 

米紙Bloombergの考察は興味深いです。

――Japan’s Abe axes cherry blossom bash in bid for U.S. trade pact

https://www.bloomberg.com/news/articles/2019-11-13/japan-s-abe-axes-cherry-blossom-bash-in-bid-for-u-s-trade-pact

タイトルも強烈ですね(“axes (原型ax)”は“斧で切る”という意味)。

 

この記事によると、安倍首相の最優先事項はアメリカとの貿易協定(!?)であり、トランプ大統領のために、この協定を来年1月1日には発効してあげなければならないのだ、と。

そのためには、安倍政権が今滅びるわけにはいかない、だからその障害物になるものを排除したのだ、と。(説明のため、一部私の言葉を付け加えました)

こんな考察されちゃう位だから、安倍首相がトランプ大統領の言いなりだってことは、アメリカの人も気付いてるんだね、きっと。

 

英紙ガーディアンの記事は淡々と事実だけを述べているけど、最後の一文が強烈です。

“Abe, who has withstood more damaging scandals in the past, is due next week to assume the record of longest-serving Japanese prime minister.”

“過去にもっとダメージングなスキャンダルもやり過ごしてきた安倍首相が、来週には歴代最も長く続いた総理大臣になります。”

これ、皮肉だよね?

https://www.theguardian.com/world/2019/nov/14/japans-pm-cancels-cherry-blossom-parties-after-outcry-over-florid-spending )

 
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〈写真:Toru Yamanaka/ AFP via Getty Images〉 

 

そう、今週水曜日(2019年11月20日)には、安倍首相は歴代最長の総理大臣になるのです。

自分の愚かさを呪います。

なんでもっと怒ってこなかったんだろう。

放射能汚染問題について科学的根拠のない嘘を言い始めた時。最近スピン報道ばっかりだなと気付いた時。安保法案が強行採決された時。モリカケ問題が議論された時。沖縄県民を無視して辺野古基地建設を始めた時

怒るべきポイントはいくらでもあったのに、ずっと諦めの境地でいて、「おかしい」と思いながら何もしなかった。そんな自分を恨みます。

将来、「日本国民が史上最もバカだった時代」だとして、歴史に刻み込まれるのかも。

そうならないように、今できることをします。

 

勝手に応援団! UKチームは、在外投票率の向上を目指して活動しています。

今週土曜日からは、日系店舗へのチラシ配りがスタートです。

できることを、一つずつ。




↓「私も次こそ投票に行こう」と思った在外邦人の皆さん、こちらの記事もぜひ。
http://europereiwa.livedoor.blog/archives/3808935.html

↓ 選挙に行くと、こんないいことがあるかもよ?
http://europereiwa.livedoor.blog/archives/3808849.html

  


はじめまして、北ドイツはハンブルクに住むはるかです。
ドイツというと、イメージするのはまずはビール
とソーセージかなと思うのですが、今回は医療についてお話ししたいと思います。


ここドイツでは、外国人だろうとドイツに暮らす全ての人に医療保険に加入する方が義務づけられています。

その種類が2種ありまして

1つは、公的な保険。

民間の方の多くの人が、加入してる保険です。
今は、私もこちらの保険には加入しています。



2つめは、プライベート保険。

こちらは、ざっくり説明すると、フリー事業者だったり、公務員が加入してる人が多く、ワーキングホリデービザなどで短期の滞在が決まっていたりするひとが加入してることが多い保険ですね。



実は、この2種類の保険にはわたしどちらも加入していたことがあるのですが、ドイツ長期滞在の方や普通に住んでいる方が圧倒的に使っている公的な医療保険について説明したいとおもいます。



ドイツの病院に、先月4日間入院していたのですが追加で支払い要請が来たのはなんと

10€×4日分=40€(およそ4500円くらい)

この金額は、病室代とその期間にでた食費代です。

その他、薬代や医師の診察代その他全ては医療保険から支払いをしてもらえます。


ちなみに、夫が夏に胆石の手術をした時に支払ったのも同様な金額でした。


保険でカバーしてくれるので、家計について不安にならずに病院に送り出せました


さらに、妊娠や出産にかかる費用もゼロ!!!
一昨年に出産経験のある友人から聞いたところ、エコー写真が欲しい場合に、別途費用がかかるけれど基本的には無料とのこと。

(もちろん、ガンや専門的な治療を必要とする医療費には別途お金がかかることもあります。)



じゃあ、どうやって医療がこんなに整ってるのかということなんですが、勿論 税金です。


ドイツの税金ってとても高いんです。
勿論、収入にもよるのですがうちの夫は月々総収入の三分の一弱を公的税金でとられています。

内訳を、細かく説明するのは省略しますが、この医療に関するお金の回り方というのは、国民から回収した税金をしっかりと使っているという良い事例なのではないでしょうか?


日本だと医療費は、保険でカバーしてはくれるものの2から3割は自分で支払いますよね?
日々の生活にカツカツで暮らしていた時、不慮の事故や病気にかかってしまったときに、医療費が払えないから病院にかかれない。

これって、国民が悪いんじゃなくて

政府のお金の使い方がおかしいだけ!!

自己責任じゃないんです。

だって、みんな給料から税金支払いしてるのに医療費を削減したり国民から巻き上げたお金どこに使ってるんでしょうか?

日本の普通は世界の普通ではない。

じゃあ、もっと安心して病院にいったり、暮らせるようになるには…??

日々の暮らしに追われて、疑問にもてないのかもしれませんが視野を広げたら世界が変わるかもしれません。

ドイツからでした

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